自由な遊びと空間
創造力とたくましさ、
思いやりが育つように。
「子育て百科」を著わした故・松田道雄さん(小児科医)は自由空間の大切さを「自由を子どもに」の中で次のように述べています。
「人間に空気が必要であるように、子どもにとって自由空間はなくてはならないものです。自由空間は、幼児が自分の創造性を試す場所でした。」その自由空間の中で好きな友だちをさそって、好きなことをして遊ぶ中で、子どもの精神が育つのです」
その中で精神が育つのは「精神はもともと」「自分自身の」「主人であるときにしか、思うように羽ばたけないからです」と言っています。
保育園はまさに子ども自身が好きな友だちと創造的に遊ぶ場所です。精神が育ってすごーいと思いませんか。ストレスの強い時代だからこそ、自由空間を自分自身で作った経験が大事です。
安全な食べ物
これからますます子どもたちには、
気を配る必要があります。
子どもの未来を考えて、よいものを食べよう!昼食及び午前と3時のおやつの材料は、なるべく安全なものを使うよう心がけています。
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米・野菜
無農薬、有機農法のもの。神戸市西区伊川谷の農家の方がつくってくださっています。
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調味料
砂糖、塩、しょうゆ、酢、味噌、みりん、酒、ソース、ケチャップ等、日常使いの調味料はできるだけ安全なものを使用。化学調味料は使用しません。
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牛乳・乳製品
北海道よつ葉牛乳(パスチャライズ牛乳)、よつ葉の製品。
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卵
平飼いの卵です。
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肉類
神戸よつ葉会が扱っているものです。ハム・ウインナーなどの加工品も無添加のもの。
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豆腐
天然にがり、無農薬国内産大豆使用のもの。
年長児の多様なプログラム
(5歳児保育・らいおんの分級)
全職員で取り組んでいます。
小学校へ行く前の大事な年令です。だからと言って字を教えたりするのではなく、今の家庭ではなかなか出来なくなってしまった「生活」的なもの等、色々取り入れてます。
年前中のクラスは担任(2人)がしていますが、以下のプログラムは、当園の職員全体で取り組んでいる特別なものです。それゆえ多彩です。
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昔は家でもやってましたよね。
- ・編物
- 編機も簡単なものですが子どもが作ります。
- ・木工
- のこ、金づちなどを持ったことない子が、やがてブックラックも作れるようになります。
- ・羊毛染、フェルト作り
- ・ぬいとり
- ボール紙に穴をあけて、リリアン糸を使います。
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工作、さまざまな材料から作ります。
- ・ガラクタ工作、楽器作り
- ・密ろう粘土、ステンドグラス作り
- ・カレンダー作り、ちぎり絵
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いい感覚の体が育ってほしいです。
- ・体育遊び
- ・感覚遊び
- ボディペインティング、どろ遊び
- ・わらべ歌遊び
- ・登山
- 年に1回、六甲山系の山々にチャレンジします。足腰が強くなった2月頃、アイスロードから頂上へ
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けっこう子どもは喜びますね。
・お風呂屋さん行き (年4回)
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作り方を知れば、もっと美味しくなります。
- ・おやつ作り
- ホットケーキ、おだんご、クッキー、ゼリーなど
- ・みそづくり、梅干作り
- 鉋丁を使って、お好み焼きや焼飯も。
子どもの育ちと空間
うんどう会は須佐野児童公園で
開催します。
乳幼児の育ちと空間については考慮が必要です。
ドイツのシュタイナー幼稚園に行った時、運動場と呼ばれるような広いものはなく、クラスごとの外に小さな庭が附属した形態でした。広い園庭をわざわざ3つに分割し生け垣で仕切りがしてありました。当然、日本のうんどう会のようなものは行わないと聞いています。子どもの発達年齢と空間との関係は、自ずから適当な広さがあるべきだという考えが伝わってきました。
乳児をいきなり海につれて行っても怖がるだけです。当園は広い土地が入手出来るような環境でなく、工場や家屋が密集している場所に位置しています。当然運動場と呼ばれているような広い庭はなく、園児一人につき一坪(3.3㎡)しかありません。その為に0才〜6才まで1日の中、一回は必ず近くの公園に出かけます。幼児にとってはこれが楽しみで、色々な虫やめずらしい石を発見しては持ち帰ります。うんどう会は歩いて10分ぐらい東にある須佐野児童公園で行ってきました。
園長である私は、しきりに「広い園庭が欲しい」「小川も田んぼも欲しい」と願っています。
統合保育
心身ハンディキャップのある方との
共育(ともそだ)ち
異年齢児保育
年齢の違う子が共に育つことは、
昔は当たり前のことでした。